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太陽光発電のパワコンが故障した際の対処法/3つの選択肢

太陽光発電のパワーコンディショナ(以下パワコン)が故障してしまったけど、直した方がいいの?交換にいくらかかるの?他に対処法はないの?と悩んだりしますよね。

こんなお悩みがある方

・パワコンって故障したらどうなるの?

・故障の原因は?

・故障した際の対処法が知りたい!

・パワコン交換の相場価格っていくら?

・パワコンが壊れたらどうしたら良いの?

そんな不安を抱えている皆さんに、少しでも問題解決できるように分かりやすくパワコンが故障した際の対処法について解説していこうと思います。

管理人
管理人
この記事の信頼性

太陽光業界に2009年から活動いる管理者(営業・2種電気工事士)が、メーカーや販売業者、商社から色々情報を入手して、太陽光発電の勉強をしたい人向けに、失敗しない太陽光発電導入方法の解説をしています。

この記事は、パワコンが故障する原因や故障した際の対処法、相場価格までお伝えしていきます。

この記事を読むメリット
この記事を読んで頂ければ、パワコンが故障した際にどうすれば良いのかがわかるので、効率の良い選択ができることでしょう。

太陽光発電のパワコンが壊れてしまったら対処方法は3つあります。①壊れても直さない、②パワコン交換をする、③ハイブリッドパワコンにして蓄電池を設置をする。

どれもメリットデメリットがありますが、ライフスタイルに合わせて選択すると良いです。パワコン交換すると約5年ぐらいで元が取れますので、5年以上住み続けるご家庭はパワコン交換をおすすめします。そして、パワコン交換だけでは余った電気たくさんありすぎて勿体ないという方はハイブリッドパワコンにして蓄電池を設置した方が良いでしょう

パワコンが故障すると、モニタにエラーコードが表示され、発電量が大幅に減ったり発電しなくなります

パワコンが故障する原因は、機器不良だったり、自然災害やパワコンの寿命だったりします。

パワコンを交換する相場価格は、30万円~50万になります。費用が勿体ないからといって自分で交換はしないようにしましょう。パワコン交換は第二種電気工事士の資格保持者の方に限定されており、施工IDを持っていないと10年保証などが付きません

パワコン交換を依頼する際の流れは、①現状を把握、②業者に連絡、③現場調査をしてもらう、④依頼・申請、⑤パワコン交換の工事になります。

現在は、経産省よりメンテナンスの義務化が公表されていますので、工事を依頼する際は優良業者でメンテナンス体制が整っている業者に依頼しましょうタイナビなら厳選優良複数社に太陽光発電の見積もりが無料で取得できますので、良ければ活用してみて下さい

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パワコン(パワーコンディショナ)とは

パワーコンディショナは略して「パワコン」とも呼ばれ、太陽光パネルで発電した電気を家庭で使えるようにするための機器になります。

家庭内の電気は「交流電力」で、太陽光パネルで発電した電気は「直流電力」ですから、そのままでは使えません、なので、直流電力から交流電力に変換する機器がパワコン(パワーコンディショナ)になるのです。

パワーコンディショナ=Power Conditioning SystemでPCSと記載することもあります

パワコンの製品はヨーロッパ製もありますが、ほとんどがオムロンや田淵電機、デルタ電子などの日本製になります。

パワコンの保証について

パワコンの保証について解説していきます。パワコンを製造しているメーカーは保証期間を10年~15年に設定しています。だいたい2012年以前のパワコンは10年保証で、以降は15年保証です。また、メーカーによっては有償で15年保証に伸ばすことができる場合もあります

パワコンが故障するとどうなる?

では、パワコンが故障するとどうなるのでしょうか。意外と質問が多い悩みになる項目です。実は、パワコンが故障するとモニタにエラー表示が記載され、発電量が大幅に減ったり、発電しなくなるのです。

モニタにエラーコードが表示される

パワコンが故障するとモニタやパワコンにエラーコードが表示されます。エラーコードはメーカーによって表示形式が異なります。だいたいのメーカーが「P12」とか「A11」みたいに英語と数字が表示されたりします。エラーコードは「自分で対処できるエラー」と「販売店に修理依頼をする必要があるエラー」に分かれてきます

自分で対処ができるエラーとは、停電で自立時に「使用電力が出力電力を超えている」場合に起こるエラーになりますので、そういった時は家庭内の使用電力を減らせば解決したりします。ほとんどのエラーが販売店に修理依頼になりますので、エラーコードが表示されたら販売店に連絡することが望ましです。もし、販売店が倒産している場合は、設置してある太陽光メーカーに連絡しましょう。

発電量が大幅に減る

また、パワコンが故障すると発電量が大幅に減るといったケースもあります太陽光発電で作られた直流電力を交流電力に変換する機能が落ちることによって比例して発電量も落ちてきます。これはパワコンの故障とも疑われますので、販売店に連絡しましょう。

発電しなくなる

最終的にパワコンの基盤が故障すると発電しなくなります。これはパワコン内の部品や基盤が壊れたことに当たります。こうなれば、修理依頼をするしかありません。発電しないということはお昼間の電気は電力会社から購入するようになりますので、電気代が上がってきます。なので、速やかに販売店に連絡をして対応してもらうのが良いです。

パワコンが故障する原因

パワコンが故障する原因って何があるの?と気になることでしょう。なぜパワコンが故障するのか解説していきます。

機器不良

最も多い故障は「機器不良」です。製造時に点検して出荷していますが、機器不良に気づかないまま出荷してパワコンを設置時に起動しないといった事例もあります。また、設置時は問題なかったが使用しているうちに機器内部の部品の異常といったこともあります。製品コストが抑えられている中、故障率も低くはありません。なので、低コストのパワコンということで製品を決めずに、信頼の高いメーカーを選ぶことが重要になってきます。

自然災害

予期せぬ自然災害で故障してしまうケースもあります。特に多いのが落雷です。パワコンは精密機器なので、落雷を拾ってしまうと故障します。もちろん水災害で水に浸かってしまっても一緒です。近年では、メーカーが動産保険を用意していたりもしますので、現状のパワコンやこれから設置するパワコンに動産保険が付いているか聞いてみることが良いでしょう。また住宅の火災保険も適用する商品もありますので、一度調べてみるのも良いです。

パワコンの寿命

パワコンの寿命がくれば発電しなくなりますパワコンの耐用年数は10年~15年になりますので、長年使っているとパワコン内部に故障が見えてきて最終的に修理しても直らない場合は寿命を迎えていることになります。なのでパワコンの保証が切れた後に調子が悪くなってきたら、早めにパワコン交換するのが良いでしょう。

パワコンが故障した時の対処法は3つ

パワコンが故障した場合の対処はどうしたらいいの?と悩んでいる方も少なくはありません。せっかく太陽光発電を設置したので、長く使いたいという気持ちは皆さん一緒のことでしょう。対処法としては3つあります。

パワコン故障時の対処法3選

  1. 壊れても直さない
  2. パワコン交換をする
  3. ハイブリッドパワコンにして蓄電池を設置をする

では解説していきます。

壊れても直さない

パワコンが壊れたら直さずにそのままといった選択です。パワコンが壊れてしまうと発電自体しなくなりますので、発電した電気を使うといったメリットも受けることができなくなります。しかし、パワコンが壊れたからといって直そうとしたらお金もかかります。なので、今の家にこれから長く住むかどうかや太陽光発電を設置して20年以上が経ち発電自体がほとんど無いといった場合は、直さなくても良いでしょう

おすすめのご家庭

・今の家に5年住む予定のないご家庭

・パネルの経年劣化が著しいご家庭

パワコン交換をする

パワコンが壊れたらパワコン交換をして太陽光発電を復活させ選択です。直さないのは勿体ないので、パワコンを交換することで発電が再開し、発電した電気を使うことはできるので自家消費の恩恵を受けることができます。その効果としては月に少なくても約3,000円以上は出てきます。お昼間の消費が多いご家庭なら約7000円以上の効果があるご家庭もあります。なぜなら今の時代は使えば使うほど効果が出る時代だからです。

おすすめのご家庭

・今の家に5年以上住む予定がある方

・売電量が月に50kWh前後のご家庭

なぜ5年以上住む予定がある方なのかは費用対効果を出すと5年ぐらいで元が取れるからです。

ハイブリッドパワコンにして蓄電池を設置をする

最後にパワコンが壊れたらハイブリッドパワコンにして蓄電池を設置する選択です。蓄電池のタイプにはハイブリッド蓄電地があり、太陽光発電の電気と蓄電池の電気を一括制御することができます。そうすることで、効率よく太陽光発電や蓄電池を設置することができるのです。なので、発電した電気が余っているのであれば長い目で見るとパワコン交換ではなく、蓄電池の設置の方が良かったりします

おすすめのご家庭

・今の家に10年以上住む予定がある方

・売電量が月に100kWh以上あるご家庭

パワコン交換のメリット・デメリット

パワコン交換する場合、メリットやデメリットはあるのでしょうか。もちろんありますので、解説していきます。

パワコン交換のメリット

パワコン交換のメリットは2つありますので解説していきます。

パワコン交換のメリット

  1. 太陽光発電が復活する
  2. 費用対効果が良い

太陽光発電が復活する

パワコン交換すると太陽光発電が復活するので、発電が再開されます。そうすることで、今まで通り発電した電気を自家消費する事ができるので電気代を下げることができます。今はお昼間の電気代が高いので、自給自足するだけでも効果を発揮することができるでしょう。

費用対効果が良い

パワコン交換は費用対効果が良いです。もちろん設置費用はかかりますが、それ以上の効果が出てくる可能性が高いので、ほとんどのご家庭は費用対効果が良いでしょう

パワコン交換のデメリット

パワコン交換のデメリットは3つあります。

パワコン交換のデメリット

  1. 設置費用が必要
  2. 工事は必要
  3. 余った電気を無駄にする

設置費用が必要

パワコン交換をするには設置費用が必要になります。いきなりパワコンが壊れて数万円なら良いかもしれませんが、数十万円となると躊躇する方も少なくはありません。なので、そんなに費用が掛かるなら壊れたままで良いという方もいます。しかし、パワコン交換も月々払いもできますので、ご家庭によっては「経済効果>月々の支払い」になるご家庭もありますので、いきなりの出費が厳しい方はローンも良いでしょう

工事が必要

パワコン交換には工事が必要です。ただ単に取り替えだけで済めば良いですが、昔のパワコンと今のパワコンでは形が違います。なので工事をする際に新たに穴を開けたりすることがあります。また、太陽光発電を設置した後に外壁塗装をしたりしていると塗装ができていない部分が見えたりもしてきます。そうなれば、見た目が悪くなったりするのでデメリットになってきます

余った電気を無駄にする

パワコン交換だけでは余った電気を無駄にしてしまいます。パワコン交換をするご家庭のほとんどは卒FITだと思います。なので、余った電気は格安で電力会社に売るしかありません。それではせっかく自分達の電気を無駄にしてしまいます。特にたくさん電気が余っているご家庭は、よりもったいないと思う事でしょう。

パワコン交換の相場価格

パワコン交換っていくらで交換できるのか気になりますよね。メーカーやパワコンの容量によりますがパワコン交換の相場価格は約30~50万円になります

パワコン交換で必要な費用
  • パワコン本体
  • 通信ユニット(電力モニタ)
  • CTセンサ、ケーブル
  • 据付工事費
  • 電気工事費
  • 申請手続き費

上記の内容が必要な費用になってきます。意外とパワコン交換だけでじゃないの?と思いがちですが、通信ユニット(電力モニタ)も必要になったりします新しいパワコンは、現状の通信ユニット(電力モニタ)との相性が合わないことが多いです。なので、交換する必要が出てきます。

またパワコンには屋内パワコンと屋外パワコンがありますので、基本的には、現状と一緒の場所に設置する方が工事もきれいに収まることでしょう

パワコンが壊れて選択肢として蓄電池も考えてみようかなと思われる方は、下記の蓄電池の相場をまずは知った上で検討してみてください。ちなみに蓄電池は月々払いも可能な商品です。

パワコン交換は自分で修理はできない

パワコン交換を自分でやりたいけど大丈夫?という方もいますが、パワコン修理や交換は第二種電気工事士の資格保持者の方に限定されています事故を防ぐためにも専門の販売店や資格者に依頼することをおすすめします

また、保証申請も施工IDを持っていないと保証10年や15年を付けることはできません。実は、従来の製品の機器保証は1年です。施工IDを持っている販売店がメーカーに申請をすることによって保証が長くなってきます。費用がかかるので自分でしたいという気持ちもわかりますが、事故や故障などのリスクを考えると依頼した方が良いでしょう

パワコン交換を依頼する際の流れ

パワコンが壊れたけどどうすれば良いのかわからない方もいると思いますので、パワコン交換を依頼する際の流れについて解説していきます。

ステップ1:現状を把握する
まずは現状把握をしましょう今の太陽光発電のメーカー、パネルの型番・枚数、接続箱の型番、パワコンの型番、モニタの型番、保証が切れているかどうかを把握した上で、業者に連絡した方が業者の方も理解度が早いです。
ステップ2:業者に連絡
業者に連絡する際は、太陽光発電を設置してもらった販売店はもちろんのこと、計3社ぐらいは見積もり依頼をしましょう。既に信頼できる業者があれば1社でも良いかもしれませんが、それはあくまで設置費用を知っている前提なので、金額を抑えるためにも相見積もりは必要です。
ステップ3:現場調査をしてもらう
パワコン交換といってもパワコンのみの交換では済みません接続箱も交換しないといけないのか、配管などの破れがないかなど調べてもらう必要がありますパワコン交換もリフォームになりますので、自分の家の状況を知らないまま依頼するのはリスクしかありません。訪問してもらうために時間の確保が必要ですが、良い工事をしてもらうためにも現場調査はしてもらいましょう
ステップ4:依頼・申請
どこの業者にするか決まりましたら連絡します。申請書類とかがありますので、業者に必要書類を聞き用意しましょうパワコン交換する際も電力会社や国への申請が必要ですので、申請が降りてくるまでに日にちはかかります
ステップ5:パワコン交換の工事
パワコン交換は屋外や屋内での作業になりますので、在宅は必須です。工事内容にもよりますが、工事の時間としては2時間から半日ぐらいで終わることでしょう

優良業者でメンテナンス体制が整っている業者が良い

パワコン交換してもその後のアフターは必要になってきます。現在では、経産省よりメンテナンスの義務化が公表されています。今までは、メンテナンスフリーと言われていましたが、事故が多かったり安全に運営してもらうためにも改正されて義務となりましたメンテナンスをしていないと最悪のケースでは認定取り消しになったりしますので、安易に考えずパワコン交換を依頼する際はメンテナンス体制が整っている業者にお願いしましょう

パワコンが壊れた場合のおすすめの選択

結局、パワコンが壊れた場合にどの選択肢がおすすめなの?という質問を頂きますので伝授いたします。結論としてはライフスタイルによって変わるということです。

パワコンが壊れても直さないのは勿体ないですが、今の家に5年以上住む予定がないという方は、直さなくて良いでしょう。パワコン交換すると約5年ぐらいで元が取れます。なので、5年以上住み続けるご家庭はパワコン交換をお勧めします。そして、パワコン交換だけでは余った電気たくさんありすぎて勿体ないという方はハイブリッドパワコンにして蓄電池を設置した方が良いでしょう

今の家にずっと住む予定で、余った電気もたくさんあるけど、どの蓄電池がお勧めなの?とい方は画期の記事を参考にしてみてください。

まとめ

今回は太陽光発電のパワコンが壊れてしまった時の対処法について解説してきました。パワコンが故障した際の対処方法は3つあり、①壊れても直さない、②パワコン交換をする、③ハイブリッドパワコンにして蓄電池を設置をするといった方法がありますが、どれもメリットデメリットがありますので、ライフスタイルに合わせて選択すると良いです。

パワコン交換すると約5年ぐらいで元が取れますので、5年以上住み続けるご家庭はパワコン交換がおすすめです。いや、パワコン交換だけでは余った電気がたくさんありすぎて勿体ないという方はハイブリッドパワコンにして蓄電池を設置を検討していきましょうパワコン交換にしても蓄電池にしてもリフォームになりますので、現場調査をしてもらった上で見積もりをもらうようにすれば良い工事をしてもらえる確率は上がります。現在は、経産省よりメンテナンスは義務になっていますので、工事を依頼する際は優良業者でメンテナンス体制が整っている業者に依頼しましょう

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監修

エコアドバイザー
『誠実さ・正直に・価値提供』という思いでみんエネ倶楽部を運営しています。営業経験やメーカーの情報、施工業者の情報など1次情報をはじめ、住宅用太陽光発電のお得な情報や正しい情報など、皆様のお役に立てるよう日々業務に取り組んでいます。住宅用太陽光発電のことでお困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。

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